『夫を殺したはずなのに』が「面白くない」「つまらない」と言われる理由は、タイムリープの反復、題材の既視感、ループの目的の見えにくさ、序盤の進展感の弱さにあります。
ただし、戻るたびに変わる小さな差や内田理央さんの演技を評価する感想もあり、単純に「低評価だから見る価値がない」とは言い切れません。今回は2026年8月22日時点で確認できる公式情報とFilmarksの感想を照らし合わせながら、どこで評価が分かれているのかを整理します。
『夫を殺したはずなのに』は本当に面白くない?評価と作品概要
『夫を殺したはずなのに』は、2026年7月6日からテレビ東京系「ドラマプレミア23」で放送されている、タイムリープ×不倫復讐を軸にしたサスペンスドラマです。
主演は本庄莉乃役の内田理央さん。夫・本庄慶太を渡邊圭祐さん、不倫相手の菊池エレナを箭内夢菜さん、波多野樹を曽田陵介さんが演じています。原作は赤石真菜さんによる縦読み漫画で、監督は飯塚健さん、棚澤孝義さん、的場政行さんです。
Filmarksでは、2026年8月22日に確認した時点で評価2.7と表示されています。評価は投稿によって変動するため固定された数字ではありませんが、「かなり万人受けしている作品」というより、好みが分かれていることは数字からもうかがえます。
なお、以前確認した時点では2.6と表示されていましたが、その後2.7へ変化しています。こうした評価サイトの数字は随時動くため、この記事では公開時点で確認できた最新表示を基準にしています。
物語の始まりはかなり強烈です。
料理上手な妻・莉乃は、優しい夫・慶太と幸せな日々を送っていました。ところが結婚記念日の夜、莉乃のもとへ謎の生配信動画が届きます。
そこに映っていたのは、覆面姿で別の女性と不貞を重ねる夫の姿でした。
裏切りを知った莉乃は慶太への復讐を決意しますが、不倫相手のエレナに返り討ちにされてしまいます。そして再び目を覚ますと、時間は夫の不倫が発覚した結婚記念日へ戻っていました。
公式も本作を「タイムリープ復讐サスペンス」と位置づけており、何度復讐しても過去へ巻き戻されることそのものが物語の中心です。テレ東・BSテレ東
ここが、本作の魅力であると同時に「つまらない」と感じる人が出る最大の分岐点になっています。
では具体的に、どこが評価を分けているのでしょうか。
『夫を殺したはずなのに』がつまらないと言われる4つの理由
確認できたFilmarksの感想を比較すると、「面白くない」という評価につながるポイントは、次の4つに整理できます。
- 理由1:タイムリープによる展開の反復が多い
- 理由2:不倫・復讐・死に戻りに既視感がある
- 理由3:なぜループするのか序盤では見えにくい
- 理由4:同じ時間を繰り返すため物語が進んでいないように感じる
ここからは、それぞれを分けて見ていきましょう。
理由1:タイムリープの繰り返しに飽きを感じる
最も分かりやすい不満は、何度も同じ時間へ戻る構造そのものが単調に感じられることです。
Filmarksの感想には、数話視聴した段階でタイムリープの反復に飽きを感じたという趣旨の投稿や、回数が重なるにつれて複雑に感じたという評価が見られます。
これはタイムリープ作品では避けにくい問題です。
同じ日を繰り返す物語では、「前回と同じ場面」を見せる必要があります。しかし視聴者がその場面から新しい情報を得られなければ、伏線ではなく単純な再放送のように感じてしまいます。
反対に、同じ出来事でも登場人物の反応が少し違ったり、前回見えなかった事実が見えたりすれば、「今回は何が変わるのだろう」という楽しさになります。
つまり本作の場合、反復そのものが悪いのではなく、その差分を楽しめるかどうかで体感が大きく変わるのですね。
Filmarksにも、当初は「またタイムリープものか」と感じながらも、ただ同じことを繰り返しているわけではなさそうだと評価している感想があります。
低評価側と肯定側が、実は同じ特徴を見ているところがとても興味深いです。
「また同じ日」と思えば退屈になり、「前回とどこが違う?」と思えば謎解きになります。
理由2:不倫・復讐・死に戻りという題材に既視感がある
2つ目は、物語の入口が近年よく見かけるジャンルに見えやすいことです。
不倫された妻、裏切った夫、愛人、復讐、そして死に戻り。
こうした要素を並べると、作品を見る前から「最近よくあるタイプなのでは?」と感じる人がいても不思議ではありません。
実際、Filmarksでも本作について、題材そのものには食傷気味だったという趣旨の感想が確認できます。別の感想でも、一見するとウェブトゥーン系で定番化している「不倫復讐×死に戻り」に見えると指摘されています。
ただし、ここで一つ注意したいところがあります。
本作の原作は、CLLENNとテレビ東京が共同制作した赤石真菜さんによるオリジナル縦読み漫画です。テレビ東京は同じ赤石さんの作品『夫の家庭を壊すまで』が大きな配信実績を残したことにも触れており、今回も不倫や夫婦関係を入口にした作品が選ばれています。
つまり、「似た題材をたまたま採用した」というより、視聴者が入りやすい“不倫復讐”という強い入口から、タイムリープの謎へ連れていく設計だと見ることもできます。
私はここに、本作の評価が割れやすい理由があると考えています。
爽快なサレ妻復讐を期待した人は「復讐がなかなか決着しない」と感じる。
一方で、本格的なタイムリープミステリーを期待した人には「不倫の比重が大きい」と映る。
二つのジャンルを混ぜたことで個性が生まれていますが、それだけ視聴者の期待する方向も分かれやすくなっているのでしょう。
理由3:タイムリープする目的が序盤では見えにくい
3つ目は、なぜ時間が戻るのか、何をすればループから抜け出せるのかがすぐには分からないことです。
タイムリープ作品には、大きく分けて二つの楽しみがあります。
一つは「過去を変えて未来を救う」という目的そのものを追う楽しみ。
もう一つは「なぜ戻るのか」という謎を解く楽しみです。
『夫を殺したはずなのに』は後者の比重が強く、序盤ではループのルールや原因をあえて明確にしていません。
これが好きな人には、不穏な謎として機能します。
しかし答えへ向かう目印を求める視聴者には、「結局何を目指している物語なの?」という戸惑いになりやすいのですね。
確認できたFilmarksの感想にも、なぜタイムリープが起きるのか分からないことを疑問視する声があります。
私は、ここは本作の構成上かなり重要なポイントだと思います。
サスペンスでは謎を隠すことが必要ですが、謎を隠すことと、物語の目的まで見えなくすることは別です。
たとえば「夫の真実を突き止めれば何かが変わる」「誰かを救えばループを抜けられる」といった仮の目標が早い段階で見えれば、同じ日を繰り返しても視聴者は前へ進んでいる感覚を持ちやすくなります。
本作はその道しるべを薄くしているため、そこを「謎めいている」と楽しめるか、「何を見せられているのか分からない」と感じるかで評価が割れやすいのでしょう。
理由4:同じ時間を繰り返すため進展が遅く見える
4つ目は、タイムリープの回数そのものとは少し違います。
出来事は変化していても、時間軸が大きく前へ進まないため、物語全体まで停滞しているように見えやすいのです。
通常のサスペンスなら、第1話で事件、第2話で新たな事件、第3話でさらに真相へ近づく、と時間も状況も前へ進んでいきます。
しかし『夫を殺したはずなのに』では、結婚記念日という起点へ戻りながら物語が進みます。
そのため実際には情報が増えていても、見た目には「また同じ場所に戻った」と感じやすいのですね。
ここはタイムリープの“回数”とは別に考える必要があります。
視聴者が疲れる原因は、「戻ったこと」そのものではなく、戻る前より真相へ近づいた実感があるかどうかだからです。
1回のループで一つ大きな事実が分かれば、反復は前進になります。
ところが新情報が小さい状態が続くと、前進していても足踏みに感じます。
配信作品を次々と選べる現在では、この差は以前より大きいように私は思います。
1話を見て合わなければ、すぐ別作品へ移れる時代です。
そのため「後半まで積み上げれば面白さが分かる」というタイプのドラマは、序盤で魅力が伝わりやすい作品よりも不利になりやすいのですね。
『夫を殺したはずなのに』は面白いという感想もある?
ここまで読むと、かなり厳しい作品のように見えるかもしれません。
しかし『夫を殺したはずなのに』への評価は、低評価だけではありません。
Filmarksでは、「ただ同じことを繰り返しているだけではなさそう」と変化に注目する感想も確認できます。さらに、作品ページでは内田理央さん、渡邊圭祐さんら主要キャストが紹介されており、ストーリーとは別に出演者を目的に視聴している人もいます。
特に注目したいのは、莉乃という役の難しさです。
莉乃は夫の裏切りを知らない幸せな妻から、真実を知って怒りに飲まれる妻へ変化します。
しかも時間が巻き戻るため、「同じような状況なのに、前回までの経験を背負っている莉乃」を何度も演じる必要があります。
ドラマ好きとしては、ここを単なる復讐劇として見るより、ループを重ねた莉乃の感情がどう変わっていくかを見る作品として捉えると、少し印象が変わります。
公式情報では、第1話はU-NEXT上で39分と表示されています。一方Filmarksでは作品の再生時間が38分と掲載されており、媒体によって表記に差があります。
いずれにしても一般的な1時間枠の連続ドラマよりコンパクトですが、それでも反復部分を長く感じる人がいる。
これは単純な尺の問題ではなく、体感時間を左右するのは「どれだけ新しい情報が出てくるか」なのだと分かります。
同じ39分でも、毎回状況が大きく変われば短く感じます。
反対に似た場面が続けば、実際の尺以上に長く感じる。
本作のレビューを読み比べると、この“体感テンポ”が評価に強く影響しているように見えます。
「面白くない」の正体はタイトルから抱く期待とのズレ?
私が公式情報と複数の感想を比較して最も気になったのは、作品そのものの出来だけでなく、視聴前の期待とのズレが評価を下げている可能性です。
タイトルは『夫を殺したはずなのに』。
とても強い言葉ですよね。
「殺したはずなのに、なぜ生きているの?」
「本当に殺したの?」
「世界そのものがおかしいの?」
タイトルだけでも、大きな謎がすぐ動き始めそうな印象があります。
さらにテレビ東京自身が、何度死んでも不倫夫と愛人へ復讐を繰り返す「タイムリープ復讐サスペンス」と紹介しています。
ここから視聴者が想像しやすいのは、テンポの速い復讐劇でしょう。
しかし実際の中心にあるのは、「一度復讐して終わり」ではありません。
復讐しても時間が戻る。
また違う方法を選ぶ。
そして少しずつ人間関係や過去に違和感が生まれていく。
つまり本作は、復讐そのものの爽快感より、“なぜ同じ悲劇が繰り返されるのか”を追うことに重心を置いた作品なのだと思います。
ここを知らずに見ると、「早く夫へ復讐してほしいのに進まない」と感じます。
逆に最初からタイムリープの差分を探すつもりで見ると、慶太やエレナの言動ひとつにも意味を探したくなるでしょう。
もう一つ気になるのが、慶太が最初から単純な“悪役”として描かれているわけではない点です。
普通の不倫復讐ものなら、ひどい夫が裏切り、妻が反撃するという分かりやすい構図ほど爽快感を作りやすくなります。
ところが本作では、「なぜ慶太はこんな行動を取るのか」「莉乃が見ている夫の姿だけが真実なのか」という疑問が残ります。
私はここが、本作を単純なサレ妻復讐ドラマから少し離れた作品にしている部分だと感じます。
ただし、その曖昧さは爽快感と引き換えです。
分かりやすく憎めない夫だからこそ謎は深まる。
でも、分かりやすく憎めないからこそ「スカッとしない」と感じる人もいる。
この両面性が、『夫を殺したはずなのに』の評価が割れやすい理由なのでしょう。
『夫を殺したはずなのに』はどんな人なら楽しめる?
結論として、『夫を殺したはずなのに』はテンポの速い復讐劇を求める人より、ループごとの小さな違いを拾うのが好きな人に向いた作品だと思います。
特に相性が良さそうなのは、次のような人です。
- タイムリープで同じ出来事が少しずつ変わる物語が好き
- 登場人物の言動から伏線や違和感を探すのが好き
- 単純な勧善懲悪ではない不倫サスペンスを見たい
- 内田理央さんや渡邊圭祐さんら出演者に興味がある
- 序盤の謎が後半でどうつながるか見届けたい
逆に、「毎話どんどん新しい事件が起きてほしい」「復讐は早く決着してほしい」「タイムリープものはすでに見飽きた」という人には、序盤から合わない可能性があります。
私は今回、実際に投稿されている感想と公式の作品情報を比較する形で分析しました。
そのため「自分が第1話から全話を見てこう感じた」という視聴体験談ではなく、公開情報と視聴者レビューから、低評価が生まれる構造を読み解いた評価として受け取っていただければと思います。
この点を明確にしておくと、Filmarksの2.7という数字の見方も変わってきます。
2.7だから「失敗作」と決めるのではなく、「何を期待して見たかによって点数が動きやすい作品」と考えるほうが、レビュー内容には合っているように感じます。
なお、公式情報によると、各話放送後はU-NEXTとLeminoで第1話から最新話まで見放題配信され、TVerなどでは見逃し配信が行われています。配信状況は今後変わる可能性があるため、視聴前には各サービスの最新情報を確認してください。
個人的には、本作は毎週1話ずつ見るより、数話を続けて見るほうがループごとの差を比較しやすいタイプなのではないかと考えています。
前回の記憶が鮮明なまま次のループへ進めば、「ここが前と違う」と気づきやすくなるからです。
同じ構造が欠点にも魅力にもなる。
そこが『夫を殺したはずなのに』というドラマの、少し不思議なところですね。
まとめ|『夫を殺したはずなのに』がつまらないかはループ構造との相性次第
『夫を殺したはずなのに』が「面白くない」「つまらない」と言われる理由は、大きく4つあります。
タイムリープの反復、不倫復讐ものへの既視感、ループする目的の見えにくさ、物語の進展が遅く感じられることです。
2026年8月22日に確認したFilmarksでは評価2.7。決して高い数字とは言いにくい一方、レビューには「ただ同じことの繰り返しではなさそう」と変化を評価する声も見られます。
大切なのは、「同じ日へ戻る」という特徴をどう受け取るかです。
「また同じ場面」と感じれば退屈になる。
「今回は何が違う?」と考えれば、その反復自体が謎解きになります。
また、強烈なタイトルや「不倫復讐」という入口から想像する爽快なドラマと、実際のじわじわと謎を積み重ねる構成とのズレも、低評価につながっている可能性があります。
私は、ここが本作を見るかどうかを決める一番分かりやすい判断材料だと思います。
スピード感のある復讐劇が見たいなら、少しもどかしく感じるかもしれません。
けれど、同じ時間の中に隠された違和感を拾いながら、「なぜ莉乃は戻されるのか」「慶太やエレナの本当の姿は何なのか」と考えるのが好きなら、評価の数字だけで見送るのは少し早そうです。
万人に同じ形で刺さるドラマではないからこそ、自分がどんな物語を好きなのかまで映し出してくれる作品なのかもしれませんね。
よくある質問
『夫を殺したはずなのに』のFilmarks評価は?
2026年8月22日に確認した時点では、Filmarksで2.7と表示されています。
評価は新しい投稿によって変動するため、最新の数字はFilmarksの作品ページで確認するのがおすすめです。
『夫を殺したはずなのに』はなぜつまらないと言われている?
主な理由は、タイムリープによる反復、不倫復讐という題材への既視感、ループの目的が序盤では分かりにくいこと、物語の進展を遅く感じやすいことです。
一方、同じ時間へ戻るたびに状況が変化する点を面白いと感じる視聴者もいます。
『夫を殺したはずなのに』はどんな人におすすめ?
タイムリープ作品が好きで、前回との小さな違いや伏線を探しながら見る人には相性が良さそうです。
反対に、毎話大きく展開が動く作品や、分かりやすく爽快な不倫復讐ドラマを求める場合は、テンポが合わない可能性があります。
執筆:ライオポン(ドラマ命の専業主婦ライター)



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