『君の好きは無敵』のパン屋「大山ベーカリー」の店主を演じているキャストは、俳優の芹澤興人(せりざわ・たてと)さんです。主要キャスト欄には名前がないため分かりにくいのですが、第2話の物語を動かす大切なゲストキャストでした。
「パン屋さんの俳優、どこかで見たことがある」「大山ベーカリーは実在するの?」と気になった方も多いのではないでしょうか。この記事では、芹澤興人さんのプロフィールから、大山ベーカリーが杏奈と瀬尾のキャラクター作りにどんな意味を持ったのか、撮影場所までじっくり整理します。
『君の好きは無敵』パン屋のキャストは芹澤興人!大山ベーカリー店主役
『君の好きは無敵』で大山ベーカリーの店主を演じているのは、芹澤興人さんです。
2026年8月24日時点で確認できるTBS公式の「キャスト&スタッフ」ページには、松本若菜さん、佐野勇斗さん、小野花梨さん、本郷奏多さんら主要キャスト11人が掲載されていますが、芹澤興人さんの名前はそこには載っていません。
そのため、第2話を見て「パン屋さんの店主役は誰?」と検索しても、公式キャスト一覧だけではすぐ答えにたどり着きにくいのですね。
一方、番組公式SNSの大山ベーカリーに関する投稿では、瀬尾深月役の佐野勇斗さん、草壁杏奈役の松本若菜さんとともに「#芹澤興人」と記載されています。大山ベーカリーで瀬尾がキャラクターを描く場面のメイキングとして紹介されており、店主役の出演者が芹澤興人さんであることが確認できます。
現時点で確認できた公式発信では、大山ベーカリー店主の劇中での個人名までは明示されていません。
ですから、「大山○○という名前なのでは?」などと推測で役名を足すのではなく、この記事では確認できる範囲に合わせて「大山ベーカリー店主」と表記していきます。
芹澤興人はどんな俳優?
芹澤興人さんは1980年12月1日生まれ、静岡県出身の俳優です。2026年8月24日時点では45歳になります。
2009年の映画『最低』では主演を務め、第10回TAMA NEW WAVEコンペティションでベスト男優賞を受賞。近年も映画『PERFECT DAYS』『室町無頼』『きさらぎ駅 Re:』、NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』など、映画・ドラマを横断して出演しています。
派手に前へ出るというより、その場所に本当に暮らしていそうな人物の空気をまとえる俳優さんという印象があります。
『君の好きは無敵』の大山ベーカリーでも、「ドラマのために登場したゲスト」というより、ずっと町でパン屋を続けてきた店主がそこにいるように見えるんですよね。
私はこの自然さこそ、大山ベーカリーのエピソードに温かさを与えていたポイントだと感じました。
大山ベーカリーとは?第2話で杏奈が取ってきた最初の仕事
大山ベーカリーは、『君の好きは無敵』第2話で草壁杏奈(松本若菜)が瀬尾深月(佐野勇斗)のために獲得してきた仕事の依頼主です。
第1話で杏奈と瀬尾は、世界中から愛されるようなキャラクターを2人で生み出すという大きな目標に向かって動き始めました。
『君の好きは無敵』は、元コンサルタントの杏奈と、独特の感性を持つキャラクターデザイナー・瀬尾という正反対の2人が、キャラクタービジネスの世界で奮闘する物語です。TBSも本作を、「かわいい」と「好き」があふれるキャラクタービジネス業界を舞台にしたポジティブ&パワフルラブコメディとして紹介しています。
とはいえ、いきなり世界的大ヒットを作れるわけではありません。
現実には生活費も必要ですし、「デザイン瀬尾」という仕事を続けていくためには目の前の依頼をきちんとこなして実績を作る必要があります。
そこで杏奈が取ってきたのが、大山ベーカリーの50周年記念キャラクターを作る仕事でした。
小さなパン屋さんの記念キャラクター。
一見すると、世界的大ヒットを目指す2人にとっては、とても小さな仕事に見えるかもしれません。
でも、私はここに『君の好きは無敵』というドラマの大事な芯が隠れていたように思います。
世界で何百万人に愛されるキャラクターも、最初はたった一人の「好き」から始まります。
大山ベーカリーのキャラクター作りは、杏奈と瀬尾がそれを実感するために用意された、いわば最初の実地試験だったのではないでしょうか。
瀬尾は大山ベーカリーの仕事より「敵討ち」に夢中になる
ところが、仕事は順調には進みません。
瀬尾は、自分が大切に作り上げたキャラクター「まんぷくもる子」をめぐる過去から、キャラクター会社MERRYの社長・大三島匠(本郷奏多)への強い感情を抱えています。
第2話では、その大三島への思いが再び膨らみ、瀬尾は「かわいいキャラクターを作る」という本来の目的から少しずつ外れていきます。
杏奈は、大山ベーカリーから依頼された50周年記念キャラクターを完成させるよう何度も催促します。
しかし瀬尾の意識は別の方向へ向いたまま。
とうとう提出期限を守れず、大山ベーカリーとの仕事は契約解除になってしまいます。
ここは見ていて少し苦しくなる場面でした。
クリエイターとしてどれほど才能があっても、依頼してくれた人の時間や期待を置き去りにしてしまったら、それは仕事として成立しません。
しかも大山ベーカリーにとっては、ただの広告企画ではありません。
50周年という、一度きりの大切な節目です。
店を続けてきた人にとって50年は、毎朝パンを焼き、店を開け、お客さんを迎える日々を積み重ねてきた時間そのものですよね。
瀬尾の個人的な「好き」や悔しさがどんなに大きくても、大山ベーカリー側にも守りたい「好き」がある。
この対比が、第2話を単なるキャラクター制作のお仕事ドラマでは終わらせていないと感じました。
大山ベーカリーの店主はなぜ重要?杏奈と瀬尾に「キャラクターの意味」を気づかせた
大山ベーカリーのエピソードが印象に残るのは、芹澤興人さん演じる店主が有名なキャラクター会社の経営者でも、天才デザイナーでもないからだと思います。
彼は町のパン屋さんを営む、ごく普通の依頼主です。
だからこそ、杏奈と瀬尾が目指している「キャラクターを作る」という仕事が、誰のためにあるのかが見えてきます。
キャラクターというと、グッズの売上やSNSでの知名度、企業とのコラボなど華やかな部分に目が向きがちです。
けれどキャラクターの始まりは、もっと小さなものかもしれません。
「この店が好き」
「このパンを見ると子どもの頃を思い出す」
「50年間ありがとう」
そんな誰かの気持ちを、絵や形にして残していくこともキャラクターの役割なのでしょう。
第2話では、大山ベーカリーの仕事を失ったあと、杏奈が「自分たちが向き合わなかったことで、本来生まれるはずだったキャラクターを生み出せなかった」という意味に気づいていきます。
そのキャラクターを、もしかすると誰かがずっと好きになっていたかもしれない。
この発想が、瀬尾の心にも変化を起こします。
風船に描かれたパンのキャラクターが教えてくれたこと
大山ベーカリーの50周年の場で、瀬尾は子どもたちに配られた風船にパンをモチーフにしたキャラクターを描いていきます。
番組公式SNSでも、この場面のメイキングが公開され、佐野勇斗さんが大山ベーカリーのキャラクターを実際に描く様子と、松本若菜さん、芹澤興人さんの名前が紹介されました。
ここで大切なのは、「立派な商品になったか」ではないんですよね。
何も描かれていなかった風船に、瀬尾が線を描く。
そこに表情が生まれる。
子どもたちが喜ぶ。
たったそれだけで、普通の風船が「自分だけの特別なもの」に変わります。
瀬尾が持っている力は、本来こういうものだったのでしょう。
私はこの場面を見て、大山ベーカリーが単なる第2話のゲスト店舗ではなく、瀬尾がキャラクター作りの原点へ戻る場所として描かれていたように感じました。
有名企業に勝つためでも、大三島を見返すためでもない。
目の前の誰かを少し幸せにするために描く。
『君の好きは無敵』というタイトルの「好き」は、ここで初めて他人へ手渡せるものになったようにも見えました。
『君の好きは無敵』大山ベーカリーのロケ地は実在する?
劇中の「大山ベーカリー」は架空の店名ですが、撮影には実在するパン屋さんが使われています。
ロケ地として紹介されているのは、東京都中央区東日本橋にある「太田牛乳 太田ベーカリー」です。ロケ地情報では、第2話と第3話の大山ベーカリーとして同店が使用されたとされています。
ドラマでは、セットだけで作られたピカピカのベーカリーではなく、長く町に溶け込んできたような外観が印象的でした。
この場所選びも、大山ベーカリーの設定ととても相性がよかったように思います。
50周年を迎える店として説得力を出すには、「長い時間を積み重ねてきた感じ」が画面から伝わることが大切です。
店の外観や周囲の街並みに生活の気配があることで、店主が大切にしている50周年という時間まで、こちらに伝わってくるようでした。
ただし、太田ベーカリーが大山ベーカリーの物語上のモデルであると公式に発表されているわけではありません。
確認できるのは、あくまでドラマの撮影場所として使用されたという点です。
ロケ地とモデル店は意味が違いますので、そこは分けて考えておきたいですね。
パン屋のエピソードから分かる『君の好きは無敵』の本当のテーマとは?
ここからは、ドラマ好きとしての私なりの考察です。
私は、大山ベーカリーのエピソードは『君の好きは無敵』全体を理解するうえで、かなり重要な話だったと考えています。
本作は、松本若菜さん演じる草壁杏奈と佐野勇斗さん演じる瀬尾深月が、世界的大人気キャラクターを生み出そうとする物語です。
舞台となるのはキャラクタービジネス業界。
株式会社サンリオが取材協力に入り、キャラクターが生まれ、育ち、多くの人に届いていく世界が描かれています。
そう聞くと、「次の大ヒットキャラクターをどう作るのか」という成功物語のように感じますよね。
でも、大山ベーカリーで描かれたのはむしろ逆でした。
大ヒットより先に、目の前の一人を喜ばせられるのか。
そこを杏奈と瀬尾は試されます。
瀬尾には描く才能があります。
杏奈にはコンサルタントとして物事を進める能力があります。
それでも、2人だけではうまくいかない。
なぜなら「売れるキャラクター」を作る前に、「誰かが好きになるキャラクター」を考えなければならないからです。
私はここが、このドラマの面白いところだと思っています。
杏奈は「好き」を数字ではなく実感として知り始める
杏奈はもともと、「好き」や「かわいい」がよく分からない人物として登場します。
大手経営コンサル会社で活躍してきた彼女は、物事を分析し、整理し、結果につなげることには強い。
しかしキャラクターは、合理性だけでは説明できません。
目が1ミリ違うだけで「なんとなくかわいくない」と感じたり、何の役にも立たないぬいぐるみなのに何年も大切にしたくなったりする。
そうした数字になりにくい感覚が、キャラクタービジネスには詰まっています。
大山ベーカリーの一件では、杏奈自身がキャラクターを理解していなかったからこそ、逆に大切なことへ気づけたように見えました。
「納品できなかったから契約がなくなった」で終わらない。
生まれるはずだったキャラクターと、それを好きになるはずだった人まで失ってしまった。
この考え方は、かなり杏奈らしくないんですよね。
だからこそ私は、ここが彼女の最初の大きな変化だったと思います。
瀬尾にとっても「敵に勝つ」から「誰かのために描く」への転換点
一方の瀬尾は、杏奈とは反対です。
「好き」が分からないのではなく、「好き」が強すぎる。
キャラクターへの愛情が深いからこそ、自分の大切な作品を傷つけられた過去から抜け出せず、大三島への怒りにのみ込まれてしまいます。
そんな瀬尾に、大山ベーカリーが思い出させたのは「描く喜び」だったのではないでしょうか。
風船にパンの絵を描くだけで、子どもたちが笑顔になる。
そこには会社同士の競争も、ランキングも、売上もありません。
キャラクターが一人の人に届く瞬間だけがあります。
個人的には、世界的大ヒットキャラクター誕生を目指すドラマだからこそ、最初の仕事として小さな町のパン屋を置いた構成がとても好きです。
ゴールを大きく見せながら、スタート地点では徹底的に小さな「好き」を描く。
この対比があるから、今後チュチュチュエラのようなキャラクターが大きく成長していったときも、「最初に誰かを笑顔にした瞬間」を思い出せるんですよね。
大山ベーカリー店主・芹澤興人が残したものを考察
大山ベーカリー店主は、主要キャラクターではありません。
登場時間だけを見れば、杏奈や瀬尾、大三島、MERRYのメンバーたちよりずっと少ない存在です。
それでも「パン屋のキャストは誰?」と気になって検索する人がいるのは、芹澤興人さんの演技が、この店にきちんと人生を感じさせていたからではないでしょうか。
私は、こうした脇役が自然に存在しているドラマほど、主役たちの物語にも奥行きが出ると思っています。
もし店主が単に「期限を守らなかったから契約解除です」と告げるだけの人物なら、視聴者は杏奈と瀬尾の事情だけを見ていたかもしれません。
けれど大山ベーカリーには50周年という歴史がある。
その店を大切にしてきた店主がいる。
記念の日を楽しみにしている人たちがいる。
だからこそ、「瀬尾にも事情があるから仕方ない」だけでは片づけられなくなります。
ここに仕事を描くドラマとしての誠実さを感じました。
「好き」は無敵。
でも、自分の好きだけが無敵なのではないのでしょう。
相手にも同じように大切なものがある。
瀬尾にはキャラクターへの好きがあり、大山ベーカリーの店主には店への好きがある。
杏奈が学んでいくのは、それぞれの「好き」をぶつけるのではなく、つなげていく方法なのかもしれません。
この視点で振り返ると、大山ベーカリーは決して一話限りの小ネタではありません。
杏奈と瀬尾がこの先、本当に多くの人から愛されるキャラクターを作るための「最初の教室」のような場所だったと私は考えています。
まとめ|『君の好きは無敵』パン屋キャストは芹澤興人、大山ベーカリーは重要な原点
『君の好きは無敵』で大山ベーカリーの店主を演じているパン屋のキャストは、芹澤興人さんです。1980年12月1日生まれの俳優で、映画やドラマで幅広く活躍しています。
大山ベーカリーは第2話で、杏奈が瀬尾のために獲得した50周年記念キャラクター制作の依頼主として登場しました。
しかし瀬尾が大三島への敵対心にとらわれて期限を守れず、契約は解除に。それでも50周年の場で瀬尾が風船にパンのキャラクターを描き、子どもたちが喜ぶ姿を通して、「キャラクターは何のために生まれるのか」という本作の大切なテーマが浮かび上がりました。
撮影場所として使われたのは、東京都中央区東日本橋の「太田牛乳 太田ベーカリー」とされています。
世界的大スターキャラクターを作るという大きな夢の第一歩が、町の小さなパン屋だったこと。
振り返れば、この組み合わせこそ『君の好きは無敵』らしいですよね。
誰かの人生を変えるほどの「好き」も、最初は一枚の絵や一つのパン、そして目の前の誰かが見せてくれる小さな笑顔から始まる。
大山ベーカリーの店主と芹澤興人さんの自然な佇まいは、そんな物語の原点をそっと支えていたように感じました。
よくある質問
『君の好きは無敵』のパン屋の店主を演じている俳優は誰?
大山ベーカリーの店主を演じているのは芹澤興人(せりざわ・たてと)さんです。番組公式SNSでも、大山ベーカリーの場面に関連して芹澤興人さんの名前が紹介されています。
大山ベーカリーは何話に登場する?
物語の中心になるのは第2話です。杏奈が大山ベーカリー50周年記念キャラクターの仕事を獲得しますが、瀬尾が期限を守れず契約解除となり、その出来事が2人のキャラクター作りへの考え方を変えるきっかけになります。
大山ベーカリーのロケ地はどこ?
ロケ地情報では、東京都中央区東日本橋にある太田牛乳 太田ベーカリーが、第2話・第3話の大山ベーカリーとして使用されたとされています。ただし、物語上の「モデル店」と公式発表されているわけではありません。


コメント