『マイ・フィクション』玉森裕太の役柄は?ドラマで演じる人物を解説

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『マイ・フィクション』で玉森裕太さんが演じるのは、介護士・伊川正樹と、その正体につながる二宮祐介という物語の核心を担う人物です。

事故を境に「自分だけが周囲から忘れられる」という不可解な状況から始まり、物語が進むほど役柄の過去と驚くべき真実が明らかになっていきます。

『マイ・フィクション』玉森裕太の役柄は伊川正樹

『マイ・フィクション』で玉森裕太さんが物語の中心人物として演じているのは、伊川正樹(いがわ・まさき)です。

伊川正樹は33歳。老人ホーム「はるなぎ園」で働く介護士で、平和な町「森沼ネクスタウン」で妻の伊川真弓と二人で暮らしていました。

自宅では文鳥のピョートルを飼い、夫婦で穏やかな生活を送っています。

ところが、その何気ない日常は突然崩れます。

正樹はある日、見知らぬ男性・津村大輔と目が合った直後に激しい頭痛に襲われ、川へ転落。意識不明の重体となって病院へ運ばれました。

1週間後に目を覚ますものの、そこから待っていたのは「自分の知っている世界なのに、自分だけがそこから消えている」という恐ろしい現実でした。

自宅へ帰っても妻・真弓の様子がおかしく、勤務先の「はるなぎ園」に行っても職場の人たちは正樹を覚えていません。

しかも同僚だったはずの多田義孝が「伊川正樹」として扱われ、真弓と暮らしているという信じがたい状況になっていました。

最後の望みを託して真弓のもとを訪れた正樹に向けられたのも、「夫が帰ってきた」という反応ではありません。

妻にとって目の前の正樹は、知らない男性になっていたのです。

この設定だけを見ると「記憶喪失になった主人公の物語」のようにも感じますが、『マイ・フィクション』が少し違うのは、主人公ではなく周囲の人間の認識が書き換わっているように見えることです。

正樹自身は妻も職場も過去も覚えている。

それなのに、世界のほうが正樹を忘れている。

私はここが、このドラマで玉森裕太さんが担う役柄の最大の面白さだと感じました。

「自分は自分だ」と分かっているのに、それを証明してくれる人が誰もいない。その孤独が物語の出発点になっているんですね。


玉森裕太は二宮祐介との二役を演じている

そして『マイ・フィクション』で玉森裕太さんが演じる人物を語るうえで、絶対に外せないのが二宮祐介(にのみや・ゆうすけ)です。

二宮祐介は、森川葵さん演じる二宮由梨の夫。

警察官だったものの、2年前に現場検証中、トラックにひかれて亡くなったとされていました。

由梨には小学1年生の息子・二宮賢人がいます。

つまり物語の序盤では、

  • 伊川正樹=玉森裕太
  • 二宮祐介=玉森裕太
  • 二宮祐介は2年前に死亡したはず

という、非常に不可解な構図が提示されます。

第3話のサブタイトルが「亡き夫と瓜二つの男」となっているように、由梨の前に現れた正樹は、亡くなった夫・祐介とそっくりでした。

ここから「正樹と祐介は双子なのか」「偶然そっくりなのか」「正樹の記憶そのものが間違っているのか」と、さまざまな可能性が浮かび上がってきます。

ところが物語が進むにつれて、この“瓜二つ”にはさらに大きな意味があったことが判明していきます。

DNA検査の結果、伊川正樹は二宮祐介本人であることが明らかになるのです。

ここまで来ると、玉森裕太さんが単純な意味で「二役を演じている」と説明するだけでは、この役柄の面白さを十分には表せません。

見た目が同じ別人を演じ分けているというより、一人の人間が別の人生、別の記憶、別の名前を生きていたという構造だからです。

「伊川正樹」と「二宮祐介」の境目そのものがドラマの謎になっているんですね。

※画像はAIによるイメージ

なぜ伊川正樹は二宮祐介としての記憶を失った?

では、なぜ二宮祐介本人であるはずの男性が、自分を「伊川正樹」だと信じて生活していたのでしょうか。

その鍵となるのが、物語後半で明らかになる「Persona Shift program(ペルソナ・シフト・プログラム)」です。

これは犯罪者の記憶を改ざんし、別の人格・別の人生を持つ人間として社会へ戻すために利用されていた囚人更生プログラムでした。

さらに重要なのが、そこで使われていた記憶改ざん技術を発明した人物こそ、二宮祐介だったという事実です。

もともと祐介が開発した技術は、犯罪者を都合よく別人にするためのものではありませんでした。

PTSDを治療する目的で開発した技術だったにもかかわらず、それが別の用途へと利用されていったのです。

そして祐介は、その危険が妻・由梨や息子・賢人にまで及ぶことを恐れるようになります。

そこで2年前、家族を守るため、自らの記憶を改ざんして「伊川正樹」として生きる道を選んだことが明らかになります。

つまり、ドラマ冒頭で私たちが見ていた「介護士・伊川正樹の日常」は、祐介が偶然手に入れた別人の生活というだけではありません。

二宮祐介自身が、愛する家族を守るために自分の過去を封印した末に生まれた人生だったのです。

この真相を知ってから第1話を振り返ると、作品の見え方はずいぶん変わります。

正樹は「人生を奪われた被害者」である一方で、そもそも「伊川正樹という人生を作り出した当事者」でもあったからです。

私はこの二重構造がとても切ないと感じました。

愛する人を守るためには、その人を愛していた記憶まで手放さなければならない。

そして記憶を消した本人は、その犠牲を払ったことすら覚えていない。

『マイ・フィクション』というタイトルにも重なるような、“自分の人生はどこまでが本物なのか”という問いが、玉森裕太さんの役柄そのものに込められているように思えます。


伊川正樹の妻・真弓にも隠された過去がある

玉森裕太さん演じる伊川正樹を理解するには、宮澤エマさん演じる伊川真弓との関係も重要です。

正樹にとって真弓は、事故に遭うまで一緒に暮らしていた最愛の妻でした。

しかし正樹が病院から戻ると、真弓は彼を夫だと認識せず、同僚の多田義孝が「伊川正樹」として真弓のそばにいました。

ここだけでも十分に衝撃的ですが、真弓自身にも別の人生が隠されていました。

調査の結果、真弓は石野奈々美という人物だったことが判明します。

奈々美は7年前、夫・石野辰哉を殺害したとして10年の実刑判決を受けた過去を持つ女性でした。

さらに奈々美と辰哉の間には娘・石野美羽がおり、辰哉の死後、美羽は児童養護施設「虹の庭 こども寮」に預けられています。

つまり「伊川正樹と伊川真弓」という一見ごく普通の夫婦の生活は、物語が進むほど、その土台から揺らいでいきます。

正樹には二宮祐介としての過去があり、真弓には石野奈々美としての過去がある。

第5話のサブタイトル「作られた夫婦、嘘の思い出」が示している通り、二人が共有していた夫婦としての時間そのものに、「何が本当なのか」という疑問が突きつけられるんですね。

ただ、ここで私が面白いと思うのは、記憶が人工的に作られたからといって、そこで生まれた感情まで偽物だと言い切れるのかという点です。

伊川正樹として真弓を大切にしてきた時間があったなら、その気持ちは二宮祐介の過去とは別に存在していたはずです。

記憶が作られていても、そこで感じた喜びや悲しみまで「なかったこと」になるわけではない。

そんなややこしくも人間らしい問いを背負っているのが、玉森裕太さん演じる主人公なのだと思います。


玉森裕太演じる二宮祐介と由梨・賢人の関係は?

物語後半では、伊川正樹としての人生だけではなく、二宮祐介として失っていた家族との関係が大きく動き始めます。

森川葵さん演じる二宮由梨は、2年前に夫・祐介を事故で亡くしたと思いながら、一人息子の賢人を育ててきました。

ところが目の前に現れた正樹は、亡くなった夫と瓜二つ。

さらにDNA検査などを通して、正樹こそ二宮祐介本人だったという真実へ近づいていきます。

祐介もやがて失われていた記憶を取り戻し、自分が由梨の夫であり、賢人の父親だったという現実と向き合うことになります。

ここで玉森裕太さんの役柄は、「自分の正体を探す主人公」から、もう一段深いところへ進みます。

取り戻した過去と、すでに生きてしまった別の人生をどう受け止めるかという人物になっていくのです。

正体が判明すれば元の人生へ簡単に戻れる、という話ではありません。

祐介がいなかった2年間、由梨は由梨なりに夫の死を受け入れながら賢人を育ててきました。

そして祐介自身にも、伊川正樹として過ごした時間があります。

記憶を取り戻した瞬間、時計の針まで2年前に戻るわけではないんですね。

さらに第7話では、賢人が搬送された病院で輸血が必要になり、賢人の血液型がB型Rhマイナスという珍しい血液型であることも説明されます。

家族を守ろうとして記憶まで捨てた祐介にとって、妻と息子の存在は物語を動かす最も大きな理由の一つになっています。

※画像はAIによるイメージ

津村大輔との関係でさらに揺らぐ二宮祐介の過去

玉森裕太さん演じる主人公を語るうえで、野村周平さん演じる津村大輔も欠かせない人物です。

津村は殺人罪で7年間服役し、出所したばかりの男性として登場します。

元刑事でもあり、物語序盤から正樹の後をつけ回していたため、「正樹の人生を壊した敵なのでは?」と思わせるような存在でした。

しかし『マイ・フィクション』は、登場人物を単純な味方と敵に分けてくれません。

物語が進むにつれて、津村自身も過去の事件と「Persona Shift program」を追う重要人物であることが分かっていきます。

そして2026年8月16日放送の第7話では、さらに驚くべき事実が示されました。

7年前、由梨と結婚するはずだったのは二宮祐介ではなく津村大輔だったというのです。

由梨の夫として私たちが知っていたのは二宮祐介。

ところが津村から、もともと由梨と結婚するはずだったのは自分だったと告げられます。

ここまで来ると、二宮祐介の失われた過去にもまだ説明されていない部分があることが分かります。

「正樹は祐介だった」という大きな謎が解けた後に、「では祐介自身の過去は本当に正しかったのか」という新しい疑問が出てくる。

この構成が『マイ・フィクション』らしいところですね。

2026年8月17日に報じられたクランクアップの記事でも、最終話へ向けて、この7年前の出来事が重要な鍵になることが示されています。

本編の7年前を描くビハインドストーリーが、8月30日午後10時からTVerで配信予定とされており、由梨と津村、そして二宮の過去に何が起きたのかが描かれる予定です。

二宮祐介という人物を理解するには、「彼自身の記憶を取り戻す」だけでは足りないのかもしれません。

なぜ由梨の夫になったのか。

津村との間に何があったのか。

そして、その記憶のどこまでを信用していいのか。

最終盤まで主人公そのものが謎であり続けることが、玉森裕太さんの役柄の大きな特徴です。


『マイ・フィクション』玉森裕太の役柄が物語の中心である理由

『マイ・フィクション』は、2026年7月5日からABCテレビ制作・テレビ朝日系「日10ドラマ」枠で放送されている連続ドラマです。

脚本は山岡潤平さん。全8話予定で、玉森裕太さんが主演を務めています。

通常は毎週日曜午後10時15分から放送されていますが、最終話となる第8話は2026年8月23日午後10時30分から放送予定です。

『有働Times』の拡大放送に伴って15分繰り下げとなるため、最終回を見る予定の方は時間を間違えないようにしておきたいですね。

玉森裕太さんの役柄がこの作品の中心となっている理由は、単に「主人公だから」ではありません。

作品が描いている大きなテーマが、伊川正樹/二宮祐介という一人の人間に凝縮されているからです。

正樹が失ったのは名前だけではありません。

妻から夫として認識されること、職場で積み重ねてきた人間関係、自分が生きてきたという社会的な証明まで、丸ごと奪われています。

その一方で、後に判明する二宮祐介としての過去を考えると、彼自身もまた「記憶を書き換える」という行為に深く関わっていた人物です。

しかも記憶改ざん技術そのものの開発者でもありました。

被害を受ける側と、技術を生み出した側。

別の人生を与えられる側と、自分から別の人生を選んだ側。

夫であり、父であり、介護士でもある。

これらの立場が一人の人物の中に重なっているからこそ、主人公の正体が分かっても物語が単純には終わらないのでしょう。


玉森裕太の演じる「伊川正樹」と「二宮祐介」をどう見る?

ここからは、ドラマ好きの筆者として感じたことです。

『マイ・フィクション』で玉森裕太さんに求められているのは、派手に性格の違う二人を演じ分けるタイプの“二役”とは少し違うように感じます。

むしろ難しいのは、同じ身体の中に複数の人生が積み重なっている人物を見せることではないでしょうか。

伊川正樹としての本人にとっては、介護士として働き、真弓と暮らした記憶が現実です。

一方、真実を知れば、自分は二宮祐介であり、由梨の夫で賢人の父親だったことも現実になる。

どちらか一方を「偽物」と片づければ簡単ですが、このドラマはそうしません。

だからこそ私は、『マイ・フィクション』の玉森裕太さんの役柄を「本当の自分を取り戻す男」とだけ説明するのは少しもったいないと思っています。

より正確に言うなら、複数の“本当だった人生”を抱えたうえで、自分はこれから誰として生きるのかを選ばなければならない人物なのではないでしょうか。

これは、物語のタイトル『マイ・フィクション』にもきれいにつながります。

記憶が作り物なら、その人生はフィクションなのでしょうか。

愛した記憶が作られたものだったら、愛情まで偽物なのでしょうか。

逆に記憶を失っていても、家族とのつながりは消えないのでしょうか。

ドラマはサスペンスとして「誰が記憶を改ざんしたのか」「何が真実なのか」を追いかけながら、その奥でこうした感情の問題を描いているように感じます。

そして玉森裕太さん演じる二宮祐介は、記憶改ざん技術の開発者でありながら、自らその技術によって人生を変えた人物です。

この立場がとても皮肉ですよね。

人を苦しみから救うために生み出したはずの技術が悪用され、結果として自分自身も記憶を捨てることになる。

科学技術そのものに善悪があるのではなく、「誰が、何のために使うのか」が重要だという読み方もできそうです。


最終回で玉森裕太演じる二宮祐介はどうなる?

2026年8月23日放送予定の最終話を前に、物語はかなり核心まで進んでいます。

伊川正樹の正体が二宮祐介だったこと。

二宮祐介が「Persona Shift program」で使用される記憶改ざん技術の開発者だったこと。

家族を守るため、2年前に自分自身の記憶を書き換えて伊川正樹として生きていたこと。

そして7年前には、由梨と津村の間にもまだ明かされきっていない過去があること。

大きな謎はいくつも解けましたが、最後に残っているのは、ある意味では最も人間的な問題です。

すべてを知った二宮祐介が、これから誰と、どの人生を選ぶのか。

記憶さえ取り戻せば元通り、という結末にはなりにくいように思います。

由梨には由梨が過ごした2年間があり、津村には7年前から続く思いがあり、真弓/奈々美にも自分の人生があります。

正樹として生きてきた時間も、二宮祐介にとって消してしまえるものではないでしょう。

個人的には、最終回のポイントは「どの記憶が本物だったか」を決めること以上に、真実を知ったあとで登場人物たちがどんな未来を選ぶのかにあるのではないかと考えています。

玉森裕太さんがクランクアップ時に、この作品を「なかなか難しい題材」だったと振り返っているのも印象的です。

約3カ月にわたる撮影を終え、玉森さんのラスト撮影は、二宮、由梨、津村がそろう場面だったと報じられています。

監督からOKが出ると現場は拍手に包まれ、森川葵さんと野村周平さんから玉森さんへ花束が渡されました。

その後、森川さんと野村さんが撮影を終えた際には、先に撮了していた玉森さんがサプライズで現れ、今度は二人へ花束を渡しています。

複雑な疑念や秘密を抱える人物たちとは対照的に、撮影現場は温かな雰囲気で終わったことが伝わってきますね。


まとめ|『マイ・フィクション』玉森裕太は人生を二重に生きた主人公

『マイ・フィクション』で玉森裕太さんが演じるのは、物語序盤では老人ホーム「はるなぎ園」で働く33歳の介護士・伊川正樹です。

事故から目覚めると妻や職場の人々から存在を忘れられ、同僚の多田義孝が自分として暮らしているという異常な世界に放り込まれます。

しかし物語が進むと、伊川正樹の本当の正体は、森川葵さん演じる二宮由梨の亡き夫とされていた二宮祐介本人だったことが判明します。

さらに祐介は、「Persona Shift program」に使われた記憶改ざん技術の開発者でもありました。

本来はPTSD治療のために生み出した技術が悪用され、妻・由梨や息子・賢人に危険が及ぶことを恐れた祐介は、2年前、自ら記憶を改ざんして「伊川正樹」という人生を生き始めたのです。

つまり玉森裕太さんが演じているのは、単純な二役ではありません。

伊川正樹としての人生と二宮祐介としての人生、その両方を抱える一人の男性です。

「記憶が変われば人は別人になるのか」「作られた記憶の中で生まれた愛は偽物なのか」というドラマのテーマを、最も強く背負っている人物だと言えるでしょう。


よくある質問

『マイ・フィクション』で玉森裕太が演じている役は誰?

玉森裕太さんは、老人ホーム「はるなぎ園」で働く介護士・伊川正樹を演じています。

物語が進むと、正樹の正体が二宮由梨の夫・二宮祐介本人だったことが判明し、玉森さんは伊川正樹/二宮祐介という二つの人生を持つ主人公を演じています。

伊川正樹と二宮祐介は別人?

最初は瓜二つの別人である可能性も示されますが、その後のDNA検査などから、伊川正樹は二宮祐介本人であることが明らかになります。

二宮祐介は自ら記憶を改ざんし、「伊川正樹」として生活していました。

『マイ・フィクション』最終回はいつ放送?

最終話となる第8話は、2026年8月23日(日)午後10時30分から放送予定です。

通常の午後10時15分開始ではなく、『有働Times』拡大放送の影響で15分繰り下げ予定となっています。放送時間は変更される場合があるため、視聴前には番組の最新案内も確認しておくと安心です。

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