大河ドラマ「豊臣兄弟!」は、仲野太賀さん演じる豊臣秀長と池松壮亮さん演じる豊臣秀吉を中心に、第33回までの掲載キャストが100人を超える大規模な群像劇です。山田涼介さんの豊臣秀次役をはじめ、後半へ向けて加わった新キャストも関係別に整理します。
「豊臣兄弟のキャストを一覧で確認したい」「この武将を演じている俳優は誰?」「天下一統へ向かう後半の新キャストが知りたい」という方にも分かりやすいよう、まず人物一覧を紹介し、そのあと主要人物と新キャストの注目ポイントをひもといていきます。
豊臣兄弟のキャスト一覧は?第33回までの登場人物を関係別に紹介
「豊臣兄弟!」はNHK大河ドラマ第65作。天下人として知られる秀吉ではなく、その弟で「天下一の補佐役」といわれる豊臣秀長を主人公に据えていることが大きな特徴です。
主人公・秀長を仲野太賀さん、兄・秀吉を池松壮亮さんが演じています。ORICON NEWSのキャスト一覧は2026年8月24日に更新され、第33回までのメインキャスト・ゲスト、新キャストを含む100人以上の名前が掲載されています。
登場人物がとても多いため、ここでは「どの家・勢力に属している人物なのか」がひと目で分かるように整理しました。
豊臣兄弟と家族・身近な人物
登場人物 キャスト 役どころ
豊臣秀長(小一郎) 仲野太賀 主人公。秀吉の弟
豊臣秀吉(藤吉郎) 池松壮亮 小一郎の3歳年上の兄
慶 吉岡里帆 小一郎の正妻。のちの慈雲院
寧々 浜辺美波 秀吉の正妻。のちの北政所
直 白石聖 小一郎の幼なじみ
なか 坂井真紀 豊臣兄弟の母
とも 宮澤エマ 豊臣兄弟の姉
あさひ 倉沢杏菜 豊臣兄弟の妹
弥助 上川周作 ともの夫。のちの三好吉房
甚助 前原瑞樹 あさひの夫。のちの副田吉成
やや 増井湖々 寧々の妹
浅野長勝 宮川一朗太 寧々に関わる浅野家の人物
ふく 森口瑤子 浅野家の人物
浅野長吉 大地伸永 のちの浅野長政
与一郎 高木波瑠 慶の息子の幼少期
羽柴与一郎 大西利空 成長した与一郎
豊臣秀次(三好信吉) 山田涼介 ともと弥助の子
末 池端杏慈 秀長と慶の娘
ここで以前の記事から特に整理しておきたいのが、上川周作さん演じる弥助です。
弥助は豊臣兄弟の姉・ともの夫で、劇中ではのちの三好吉房となる人物として紹介されています。秀次の父でもあり、豊臣家の次世代を考えるうえで重要な存在です。
また、慶の息子・与一郎は成長に伴ってキャストが変わります。幼い与一郎を高木波瑠さん、成長した羽柴与一郎を大西利空さんが演じています。
大西利空さん演じる与一郎は、慶の亡夫との間に生まれた息子で、のちに小一郎に引き取られ、嫡男として育てられる人物です。
こうして家族関係を整理すると、「豊臣兄弟!」が秀吉と秀長だけの出世物語ではないことがよく分かります。
兄弟が上へ上へと進むほど、妻、母、姉妹、義兄弟、子どもたちまでその運命に巻き込まれていく。出世によって広がっていく“家族の物語”も本作のもう一つの軸なのだと私は感じています。
織田家とその周辺
登場人物 キャスト
織田信長 小栗旬
お市 宮﨑あおい
織田信勝 中沢元紀
織田信忠 小関裕太
織田信孝 結木滉星
織田信澄 緒形敦
柴田勝家 山口馬木也
前田利家 大東駿介
まつ 菅井友香
明智光秀 要潤
丹羽長秀 池田鉄洋
池田恒興 堀井新太
滝川一益 猪塚健太
佐久間信盛 菅原大吉
林秀貞 諏訪太朗
森可成 水橋研二
佐々成政 白洲迅
佐久間盛重 金井浩人
森乱 市川團子
斎藤利三 内藤剛志
佐久間盛政 遠藤雄弥
序盤の小一郎と藤吉郎にとって、小栗旬さん演じる織田信長は絶対的な主君でした。
しかし物語は本能寺の変を境に大きく姿を変えます。
信長のもとで出世を競っていた秀吉が、今度は信長亡きあとの織田家の行方を左右する側へ回っていくからです。
キャスト一覧を時系列で見ると、主人公たちの立場の変化が驚くほど分かりやすく見えてきます。
序盤は「信長とその家臣たちの中に豊臣兄弟がいる」という配置だったのに、後半では「豊臣兄弟の周囲に多くの武将が集まる」という配置へ変わっているのですね。
浅井家・浅井三姉妹
登場人物 キャスト
浅井長政 中島歩
浅井久政 榎木孝明
お市 宮﨑あおい
茶々 井上和
初 田牧そら
江 西川愛莉
遠藤直経 伊礼彼方
浅井三姉妹の茶々・初・江も、後半の人間関係を大きくつなぐ存在です。
母のお市は織田信長の妹であり、最初の夫は浅井長政。その後、柴田勝家と運命をともにする立場となります。
つまり三姉妹の人生だけを追っても、浅井家→織田家→柴田家→羽柴・豊臣家という戦国時代の勢力変化が見えてくるのです。
人物相関図を覚えるのが苦手な方は、「誰の家臣か」だけでなく「この人物はどの家とどの家をつないでいるのか」と考えてみると、ぐっと理解しやすくなりますよ。
羽柴・豊臣家の家臣団
登場人物 キャスト
蜂須賀正勝 高橋努
前野長康 渋谷謙人
竹中半兵衛 菅田将暉
黒田官兵衛 倉悠貴
藤堂高虎 佳久創
宮部継潤 土平ドンペイ
石田三成 松本怜生
加藤清正 伊藤絃
福島正則 松崎優輝
平野長泰 西山潤
片桐且元 長友郁真
桑山重晴 住田隆
吉川平助 松岡広大
小堀正次 萩原護
羽田正親 平埜生成
ここは物語後半ほど重要になるグループです。
前半では秀吉と秀長自身が「家臣」でした。それが出世するにつれ、今度は二人のもとに家臣が集まるようになります。
竹中半兵衛や黒田官兵衛といった軍略面を支える人物だけでなく、藤堂高虎、桑山重晴、吉川平助、小堀正次、羽田正親ら、それぞれ異なる役割を担う人物が加わっていくところに注目したいですね。
徳川家
登場人物 キャスト
徳川家康 松下洸平
石川数正 迫田孝也
酒井忠次 天野ひろゆき
榊原康政 栗原類
井伊直政 阿久津仁愛
徳川家康を演じるのは松下洸平さんです。
石川数正役の迫田孝也さん、酒井忠次役の天野ひろゆきさん、榊原康政役の栗原類さん、井伊直政役の阿久津仁愛さんも名を連ねています。
前半の信長と後半の家康は、どちらも歴史上の巨大な存在ですが、豊臣兄弟との関係はまったく違います。
信長は「仕える相手」。
それに対して家康は、兄弟が自ら大勢力を率いる段階で向き合っていく相手です。
誰の下にいるかではなく、誰と肩を並べるようになったか。
そこを見るだけでも、秀吉と秀長がどれほど遠くまで駆け上がってきたのかが伝わってきます。
毛利家・中国地方の人物
登場人物 キャスト
毛利輝元 濱正悟
吉川元春 こばやし元樹
小早川隆景 山本浩司
安国寺恵瓊 立川談春
宇喜多直家 緋田康人
別所長治 下川恭平
別所賀相 田中美央
別所重棟 忍成修吾
尼子勝久 渡邉蒼
山中幸盛 廣瀬友祐
播磨や中国地方へ物語が広がると、毛利家をはじめ新たな勢力が一気に登場します。
このあたりから「名前が覚えきれない!」となった方も多いのではないでしょうか。
でも、それはある意味で自然なことです。
物語の世界が広がったのは、秀吉の仕事そのものが尾張周辺から天下規模へ拡大した証拠でもあります。
その他の戦国武将・大名・文化人
登場人物 キャスト
斎藤龍興 濱田龍臣
松永久秀 竹中直人
今川義元 大鶴義丹
足利義昭 尾上右近
稲葉良通 嶋尾康史
氏家直元 河内大和
安藤守就 田中哲司
武田信玄 髙嶋政伸
荒木村重 トータス松本
斎藤道三 麿赤兒
朝倉義景 鶴見辰吾
朝倉景鏡 池内万作
長宗我部元親 磯部寛之
長宗我部信親 林裕太
谷忠澄 堀部圭亮
三淵藤英 味方良介
石成友通 阿部亮平
細川藤孝 亀田佳明
高山右近 市川知宏
中川清秀 須加尾由二
筒井順慶 永沼伊久也
上杉謙信 工藤潤矢
北条氏政 谷原章介
近衛龍山(前久) 前野朋哉
今井宗久 和田正人
津田宗及 マギー
千利休(宗易) 吉岡秀隆
その他の登場人物・ゲスト
登場人物 キャスト
坂井喜左衛門 大倉孝二
大沢次郎左衛門 松尾諭
篠 映美くらら
堀池頼昌 奥田瑛二
堀池絹 麻生祐未
だし 山谷花純
吉祥 鶴田真由
斎藤義龍 DAIGO
これだけ並べてみると、「豊臣兄弟!」が兄弟二人だけを描く作品ではなく、家族、家臣、ライバル、大名、商人、茶人までが交差する群像劇であることがよく分かります。
ただ名前を暗記しようとすると大変ですが、「秀長たちが出世した結果、新しく誰と出会ったのか」という時間軸で見ると、登場人物の増加そのものが物語になって見えてきます。
豊臣兄弟の主要キャストは?仲野太賀・池松壮亮が物語の中心
主人公・豊臣秀長、登場時の小一郎を演じるのは仲野太賀さんです。
秀長は、天下人となる秀吉の3歳年下の弟。本作では兄の天下取りを支え続ける「天下一の補佐役」として描かれています。
兄・豊臣秀吉、登場時の藤吉郎を演じるのは池松壮亮さん。
尾張中村から織田信長に仕え、異例の速さで出世していく野心家として物語を引っ張ります。
この兄弟の違いが、「豊臣兄弟!」という作品のいちばん面白いところではないでしょうか。
秀吉が大きな声で前へ進む人なら、秀長は少し後ろから周囲を見渡す人。
同じ天下取りを目指していても、二人が見ている景色は同じではありません。
私はそのズレがあるからこそ、「秀吉の物語」ではなく「豊臣兄弟の物語」になっているのだと思います。
慶/吉岡里帆
吉岡里帆さん演じる慶は、小一郎の正妻で、のちの慈雲院です。
秀長が大和国の統治を任されるとともに大和郡山城へ入り、夫の晩年まで連れ添う人物として紹介されています。
秀長はどうしても「秀吉を支えた名補佐役」という歴史上の肩書で見られがちです。
しかし慶や子どもとの場面が加わることで、「誰かの弟」でも「家臣団の主」でもない、一人の夫や父としての顔が見えてきます。
寧々/浜辺美波
浜辺美波さん演じる寧々は秀吉の正妻です。
夫の出世とともに立場も変化し、秀吉が関白になると北政所と称されるようになります。
夫だけが出世して終わるのではなく、その隣にいる妻の暮らしや役割まで変わっていく。
秀吉の上昇がどれほど巨大なものだったのかは、寧々を見ることでも感じ取れますね。
なか・とも・あさひ
兄弟の母・なかを坂井真紀さん、姉・ともを宮澤エマさん、妹・あさひを倉沢杏菜さんが演じています。
なかは夫を早くに亡くして二男二女を育て、秀吉が関白となると大政所と呼ばれるようになる人物です。
そして、姉・ともの息子こそ後に重要人物となる豊臣秀次です。
豊臣兄弟の出世は家族を豊かにする一方、その家族を政治の中心へ引き寄せていくことにもなります。
「兄が偉くなればみんな幸せ」という単純な成功物語ではない。
その少し苦い部分も、私は「豊臣兄弟!」の家族描写の魅力だと感じています。
織田信長・柴田勝家・徳川家康のキャストは?第33回で時代が大きく転換
小栗旬さん演じる織田信長は、物語前半における絶対的な存在でした。
小一郎と藤吉郎は信長の家臣として働き、彼のもとで力をつけていきます。
しかし2026年7月12日放送の第27回「本能寺の変」を経て、物語の空気は一変しました。第28回「急げ!秀吉」、第29回「天下への道」、第30回「清須会議」と続き、兄弟は信長亡きあとの天下をめぐる中心へ進んでいきます。
そして2026年8月30日放送の第33回は「北庄城の別れ」です。
前回の第32回では羽柴軍と柴田軍が賤ヶ岳で対峙。第33回では山口馬木也さん演じる柴田勝家が敗走し、宮﨑あおいさん演じるお市の待つ北庄城へ籠城します。
羽柴軍が北庄城を囲むなか、お市は茶々ら三姉妹を羽柴側へ送り出し、自らは勝家と運命をともにする覚悟を決めます。
この回の重要さは、単に大きな戦が終わることだけではありません。
秀吉が、かつて同じ織田家の中で自分よりはるか上にいた柴田勝家を倒すところまで来た。
つまり第33回は、「信長の家臣・秀吉」から「天下を争う秀吉」への変化がはっきり見える節目なのです。
徳川家康/松下洸平
その先で存在感を増す人物が、松下洸平さん演じる徳川家康です。
前半の兄弟にとって信長は「命令を受ける主君」でした。
一方、家康は兄弟自身が大勢力を率いるようになってから向き合う存在です。
私はここに、本作の人物配置の面白さがよく表れていると思います。
信長を見上げていた兄弟が、いつしか家康と天下をめぐる政治の中心に立つ。
キャスト相関を見るだけでも、二人が歩いてきた距離の長さが伝わってきますね。
豊臣兄弟の新キャストは?山田涼介が豊臣秀次役で大河初出演
後半の新キャストの中でも、とりわけ注目度が高いのが山田涼介さん演じる豊臣秀次です。
2026年7月20日に追加キャストが発表され、山田さんにとって「豊臣兄弟!」が大河ドラマ初出演となることが明らかになりました。
秀次は、ともと弥助の子で、幼名は万丸。
宮部継潤のもとへ養子に出されたのち、三好康長の養子となり、三好信吉を経て豊臣秀次へとつながっていく人物です。
「戦国Z世代」と呼ばれる豊臣秀次
今回の秀次について印象的なのが、発表時に「戦国Z世代」という言葉で紹介されたことです。
歴史上の秀次という名前を知っている方ほど、その後の人生に重たい印象を持っているかもしれません。
だからこそ、最初から悲劇の影を背負わせるのではなく、一人の若者として親しみやすい入口を作っている点が興味深いですね。
私はここが後半の大きな仕掛けになるのではないかと感じています。
視聴者が秀次を「歴史上の悲劇の人物」ではなく、生き生きとした一人の青年として知れば知るほど、その先で豊臣家の継承問題が動いたときの感情は大きくなるからです。
浅井三姉妹は井上和・田牧そら・西川愛莉
浅井三姉妹では、長女・茶々を井上和さん、次女・初を田牧そらさん、三女・江を西川愛莉さんが演じます。
第33回では、母・お市が柴田勝家と北庄城に残る一方、茶々ら三姉妹が羽柴側へ投降する展開となりました。
昨日まで対立していた相手のもとへ、子どもたちが預けられる。
こうした出来事を見ると、戦国時代が「敵か味方か」の二色では説明できない時代だったことがよく分かります。
秀長の娘・末は池端杏慈
秀長と慶の間に生まれた娘・末を池端杏慈さんが演じます。
末も2026年7月20日に発表されたキャストの一人です。
主人公が「天下一の補佐役」だけでなく父親でもあることを思い出させてくれる存在ですね。
歴史上の人物を役職や合戦だけで見ると、その人が日々何を守ろうとしていたのかは見えにくくなります。
娘の存在が加わることで、秀長の政治的な判断にも「家族を持つ一人の人間」という別の光が当たっていくのではないでしょうか。
豊臣兄弟の追加キャストは?秀長家臣団と千利休にも注目
天下へ近づくにつれて充実しているのが、秀長自身を支える家臣団です。
桑山重晴を住田隆さん、吉川平助を松岡広大さん、小堀正次を萩原護さん、羽田正親を平埜生成さんが演じます。
桑山重晴/住田隆
桑山重晴は秀長に仕え、筆頭家老となっていく人物として紹介されています。
天下人の弟を描く作品だからこそ、秀長自身にも家臣が増えていくところが面白いですね。
「秀吉を支える秀長」を、さらに別の誰かが支える。
この何層にも重なる支え合いが、本作らしい人物構成だと感じます。
吉川平助/松岡広大
吉川平助は秀長の新たな家臣として登場します。
もともと商人としての経験を持ち、軍事だけではない実務面で力を発揮する人物です。
戦国ドラマというと刀や槍を持った武将へ目が向きますが、大軍を動かすには舟、食料、金、人員、物資を揃えなければなりません。
天下取りは戦場だけでは成立しない。
そんな当たり前だけれど忘れがちな部分を見せてくれる存在として、私は吉川平助に注目しています。
小堀正次/萩原護、羽田正親/平埜生成
小堀正次は近江の浅井家旧臣の出身で秀長に仕え、羽田正親も秀長を支える家臣としてキャストに加わっています。
軍事だけでなく行政や領国経営を担う人物が増えることは、物語のテーマが変わり始めた証でもあります。
敵から土地を奪うだけでは天下は完成しません。
奪った土地をどう治め、人々をどうまとめるか。
「勝つ力」から「治める力」へ。
後半の秀長を見るうえで、とても大切なポイントになりそうです。
千利休(宗易)/吉岡秀隆
そして第33回以降で注目したいのが、吉岡秀隆さん演じる千利休(宗易)です。
第33回「北庄城の別れ」では、苦い戦を終えた小一郎が大徳寺にこもり、そこで一人の茶人と出会う展開が用意されています。キャスト一覧には千利休(宗易)役として吉岡秀隆さんが掲載されています。
これまでの小一郎は、戦や調略、兵站、人と人との調整によって兄を支えてきました。
そこへ「茶」というまったく異なる世界が入ってくる。
さらに今井宗久役の和田正人さん、津田宗及役のマギーさんも登場しており、物語は戦場から堺の商人、茶の湯、政治文化へと広がっています。
私はこの変化がとても興味深いです。
天下を取るためには、戦に強いだけでは足りない。
武将、商人、文化人を含めた多くの世界を結びつける力が求められていくことを、キャストの顔ぶれそのものが示しているように見えるからです。
豊臣兄弟のキャスト構成から後半を考察!人物一覧が出世グラフになっている
ここからは、発表済みのキャストと第33回までの流れを踏まえた私なりの考察です。
一覧を最初から眺め直してみると、「豊臣兄弟!」のキャスト構成には非常に面白い変化があります。
それは、秀吉と秀長より上にいる人物が減り、兄弟の下や周囲に集まる人物が増えていることです。
序盤では織田信長が絶対的な主君でした。
柴田勝家や丹羽長秀らも、駆け出しの藤吉郎と小一郎から見れば大先輩です。
ところが本能寺の変、清須会議、賤ヶ岳の戦いへと物語が進むにつれ、二人は「命令される人」から「決断する人」へ変わっていきます。
その変化に合わせるように、黒田官兵衛、藤堂高虎、石田三成、加藤清正、福島正則、桑山重晴、小堀正次ら豊臣側の人物が増えていきました。
私は、キャスト一覧そのものが豊臣兄弟の出世グラフになっているように感じます。
第1回のころと今とでは、同じ兄弟でも背負っている人数がまったく違う。
出世とは高い地位を手に入れることだけではなく、自分の判断によって人生が変わる人が増えることでもあるのですね。
「天下を取れるか」から「天下を誰につなぐか」へ
さらに後半では、豊臣秀次、茶々、初、江、末といった若い世代が目立つようになってきました。
ここにも物語の変化が表れています。
序盤の大きな問いは、
「秀吉と秀長はどこまで出世できるのか」
でした。
ところが兄弟が天下へ近づけば近づくほど、別の問題が生まれます。
「手にしたものを、次に誰へ渡すのか」
という問題です。
天下を持っていない時代には、後継者について悩む必要はありません。
ところが巨大な権力を手に入れた瞬間、その権力を誰が受け継ぐのかという問題が生まれる。
山田涼介さん演じる秀次をはじめ、次世代の人物がまとまって登場していることは、物語が「天下取り」だけでなく「豊臣家そのものをどう残すのか」という段階へ進む準備にも見えます。
これは私見ですが、ここから先は「どうやって天下を取ったか」以上に、「天下を取ったあと、人間関係がどう変わるのか」が大きな見どころになっていくのではないでしょうか。
秀長の能力は「自分で全部やらないこと」なのかもしれない
もう一つ、キャスト一覧を整理していて強く感じたことがあります。
秀長の周囲にいる人たちは、得意分野がかなり違うのです。
黒田官兵衛のような軍略を担う人物がいれば、藤堂高虎や桑山重晴がいる。
そこへ商人経験を生かす吉川平助、行政を担う小堀正次らが加わっていきます。
英雄を描くドラマでは、主人公一人が何でも解決してしまうことがあります。
でも秀長という主人公は少し違います。
自分ですべてをやるのではなく、適した人を見つけ、任せ、人と人をつなぐこと自体が能力なのではないか。
私は、このキャスト配置からそんな秀長像を感じています。
秀吉という非常に強い光の横にいるからこそ、秀長の力は一見すると目立ちにくい。
けれど彼の周りにこれだけ多様な人物が集まっていることこそ、秀長が築いてきたものの大きさを表しているのかもしれません。
そして第33回で茶人との出会いまで描かれることで、その「人をつなぐ世界」はさらに広がろうとしています。
武将だけではなく、商人や茶人まで。
誰かを打ち負かして天下へ近づく段階から、異なる立場の人間を束ねて天下を支える段階へ。
キャスト一覧を人物名簿ではなく「兄弟の立場がどう変化したかを映す地図」として見ると、「豊臣兄弟!」はさらに味わい深くなりますね。
まとめ|豊臣兄弟のキャストは第33回で100人超の大群像劇に
大河ドラマ「豊臣兄弟!」は、仲野太賀さん演じる豊臣秀長(小一郎)と池松壮亮さん演じる豊臣秀吉(藤吉郎)を中心に、吉岡里帆さん、浜辺美波さん、小栗旬さん、宮﨑あおいさん、松下洸平さんら多彩なキャストが集まる群像劇です。
ORICON NEWSの2026年8月24日更新のキャスト一覧では、第33回までを対象として100人を超えるメインキャスト・ゲスト・新キャストが掲載されています。
後半では山田涼介さんが豊臣秀次役で大河ドラマ初出演し、田牧そらさんの初、西川愛莉さんの江、池端杏慈さんの末、住田隆さんの桑山重晴、松岡広大さんの吉川平助、萩原護さんの小堀正次、平埜生成さんの羽田正親らも加わりました。
2026年8月30日の第33回「北庄城の別れ」では、柴田勝家とお市をめぐる大きな節目を迎え、苦い戦のあとには小一郎と茶人との出会いも描かれます。
序盤では信長を見上げていた兄弟が、今では多くの家臣や家族を背負う側になりました。
登場人物が増えていることは、単なる豪華キャスト化ではありません。
豊臣兄弟の地位が上がるほど、二人の判断によって人生を動かされる人も増えている。
私はそこに、この作品のキャスト構成のいちばん面白いところがあると思っています。
これから「豊臣兄弟!」を見るときは、名前をすべて覚えようとしなくても大丈夫です。
「この人は誰を支えているのか」「この人物が加わったことで兄弟の立場はどう変わったのか」という目線で追ってみてください。
戦国の大きな歴史の奥にある、人と人との小さなつながりまで、きっと見えやすくなりますよ。
よくある質問
「豊臣兄弟!」の主人公・豊臣秀長役は誰?
豊臣秀長、登場時の小一郎を演じるのは仲野太賀さんです。
秀吉の弟として兄の天下取りを支え、「天下一の補佐役」といわれる秀長の視点から戦国時代を描いていることが本作の大きな特徴です。
豊臣秀吉役は誰?
豊臣秀吉、登場時の藤吉郎を演じているのは池松壮亮さんです。
小一郎の3歳年上の兄で、尾張中村から織田信長に仕え、やがて天下統一へ進んでいく人物として描かれています。
豊臣秀次役の新キャストは誰?
豊臣秀次(三好信吉)を演じるのは山田涼介さんです。
出演は2026年7月20日に発表され、山田さんにとって本作が大河ドラマ初出演となります。秀次は、ともと弥助の子として豊臣家の次世代を担う重要人物です。
ライオポン(ドラマ命の専業主婦ライター)



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