大河ドラマ「豊臣兄弟!」の本能寺の変は、2026年7月12日(日)放送の第27回「本能寺の変」で描かれました。光秀の決断から信長の最期、そして秀吉・小一郎が中国大返しへ動き出す転換点までをつなぐ重要回です。
「本能寺の変は第何回?」「光秀はなぜ謀反を決断した?」「信長の最期はどう描かれた?」「その後、秀吉と小一郎はどう動いた?」という疑問を、第27回のネタバレを含めて順番に整理します。
「豊臣兄弟!」の本能寺の変はいつ?2026年7月12日の第27回
「豊臣兄弟!」で本能寺の変が描かれたのは、2026年7月12日(日)の第27回です。サブタイトルも「本能寺の変」で、NHKオンデマンドの番組情報では本編43分として案内されています。
まず、検索している方が知りたい基本情報を整理しておきましょう。
- 放送日:2026年7月12日(日)
- 放送回:第27回
- サブタイトル:「本能寺の変」
- 本編:43分
- 小一郎/豊臣秀長役:仲野太賀
- 羽柴秀吉役:池松壮亮
- 織田信長役:小栗旬
- 明智光秀役:要潤
- 織田信澄役:緒形敦
- 徳川家康役:松下洸平
- 斎藤利三役:内藤剛志
本能寺の変というと、どうしても「織田信長と明智光秀の物語」という印象がありますよね。
けれども「豊臣兄弟!」の主人公は、のちの豊臣秀長となる小一郎です。そのため第27回は、信長の最期そのものだけでなく、秀吉と小一郎が「信長の家臣として生きる時代」から次の段階へ移る境目として構成されています。
脚本を手がける八津弘幸さんも、共同通信社のインタビューで第27回を物語の「中盤のクライマックス」と位置づけ、本能寺の変を境に小一郎と秀吉が少しずつ変化していく趣旨を語っています。
つまり、この回で本当に注目したいのは「信長がどう死ぬのか」だけではありません。
信長がいなくなったあと、秀吉と小一郎は誰の命令を待つでもなく、自分たちで次の道を選ばなければならなくなる。
その大きな変化の始まりが、第27回「本能寺の変」なのですね。
第27回「本能寺の変」のあらすじは?光秀が謀反へ向かうまで
第27回は、いきなり本能寺が炎に包まれるところから始まるわけではありません。
前半でじっくり描かれるのは、信長をめぐる人間関係がほころび、光秀が後戻りできない場所へ追い込まれていく過程です。
NHKオンデマンドの第27回番組紹介では、織田信澄(緒形敦)が明智光秀(要潤)に、信長(小栗旬)への積年の思いを明かします。光秀は驚きながらも、そのことを表沙汰にはしないという判断をしました。
ここで注意したいのは、信澄を本能寺の変へ強く結びつける一連の構成は、「豊臣兄弟!」というドラマが描いた物語であり、そのまま史実上の確定事項ではないということです。
本作では、信澄の父・織田信勝が兄の信長によって討たれ、その恨みが母・ちよから息子の信澄へ受け継がれたという家族の因縁が物語に組み込まれました。
ちよ役として樋口日奈さんが事前告知なしで登場したことも、ORICON NEWSが放送後の反響とともに報じています。
一方、主人公たちはまったく別の場所にいます。
備中で毛利攻めを進めていた秀吉(池松壮亮)は戦の総仕上げを考え、弟の小一郎(仲野太賀)に、信長を備中へ連れてくるよう頼みます。
小一郎は兄から託された役目を果たすため、安土へ向かいました。
ここが、私はとても「豊臣兄弟!」らしい場面だと感じました。
歴史を知っている私たちは、信長がまもなく本能寺で討たれることを知っています。それなのに小一郎は、その未来を知らないまま、信長を兄・秀吉のところへ連れていこうと動いているのです。
未来を知る視聴者と、何も知らずに走る小一郎との距離。
そのわずかなずれが、嵐の前の静けさのような緊張を生み出しています。
さらに安土城では、信長が徳川家康(松下洸平)を接待していました。
ところが、その席で出された料理に毒が盛られていたことが判明します。信長は、饗応役を務めていた光秀が首謀者をかばっていると疑い、激しい怒りを見せました。
八津弘幸さんが共同通信社のインタビューで説明したドラマ上の構成では、毒を盛った人物として信澄が設定されています。
この事件によって、信長にとって封じ込めていたはずの弟・信勝との過去まで、再び目の前へ突きつけられることになるのです。
光秀はなぜ本能寺の変を起こした?ドラマ独自の動機を整理
「豊臣兄弟!」では、光秀が一つの理由だけで信長を裏切ったとは描いていません。信澄と信勝の因縁、信長との関係悪化、家康接待をめぐる事件、足利義昭への思いと失望など、いくつもの感情を積み重ねて謀反へ向かわせています。
これはとても大切なポイントです。
史実において、明智光秀がなぜ本能寺の変を起こしたのかについては、さまざまな説が論じられてきました。「豊臣兄弟!」は、その歴史上の難問に唯一の正解を示したのではなく、ドラマとして一つの人間関係を組み立てています。
第27回の光秀は、信澄から信長への思いを聞かされました。
さらに家康への接待をめぐる騒動では信長の怒りを受け、かつて仕えた足利義昭にも家臣を介して接触します。
しかし、そこで光秀が期待したような支えは得られません。
逃げ道が一つ、また一つと閉ざされていくように、光秀の周囲から「まだ戻れる場所」が消えていきます。そしてついに光秀は出陣を命じ、信長のいる本能寺へ向かう決断を下しました。
八津さんは共同通信社のインタビューで、信澄を本能寺の変へ至る物語の重要人物として構成したことを明かしています。
だからこそ、本作の信澄は単純な「陰謀を企てる人物」ではありません。
父を失った過去があり、その過去を母から受け継ぎ、本人自身もまた争いの連鎖から逃れられなくなっている。その痛みが光秀へ伝わり、やがて信長へ返っていく構造になっています。
そして、ここで浮かび上がるのが「兄弟」という作品全体のテーマです。
秀吉と小一郎は互いを支えながら前へ進んできました。
それとは対照的に、信長と信勝は家督や疑念によって関係を壊し、兄が弟を討つという結末を迎えています。
八津さんは、小一郎・秀吉と信長・信勝という二組の兄弟を表裏のように描く構想を、早い段階から持っていたことも明かしています。
そう考えると、第27回は「光秀がなぜ信長を討ったのか」という事件だけを描いているのではありません。
仲野太賀さん演じる小一郎と池松壮亮さん演じる秀吉が守ってきた兄弟関係と、小栗旬さん演じる信長が失ってしまった兄弟関係。
その二つが、本能寺という場所を境に強烈な対照を見せる一話でもあるのですね。
本能寺で信長の最期はどう描かれた?第27回終盤をネタバレ解説
ここからは、第27回終盤の重要なネタバレを含みます。
光秀が謀反を決断すると、明智軍はいよいよ本能寺へ向かいます。
本能寺を包囲された信長は、それが明智の軍勢だと知り、圧倒的に不利な状況で戦うことになりました。
第27回では、本能寺の変だけで終わらず、信長がそこで命を落とすところまで描かれています。時代考証を担当する黒田基樹さんも、駿河台大学で公開された第27回の解説で、本能寺の変と信長の死を扱っています。
しかし「豊臣兄弟!」が力を込めたのは、信長の戦いそのものだけではありませんでした。
追い詰められた信長の前には、自らの過去に結びついた人物たちが幻のように現れます。
本能寺の戦いの中で信澄に斬りかかられるような幻を見る信長。その先に現れるのが、かつて自らの手で討った弟・信勝です。
この場面には、それ以前に小一郎と信長が交わした会話もつながっています。
信長は小一郎に、自分が手にかけた弟・信勝への思いを語っていました。
その積み重ねがあるため、本能寺の信長は単純に「光秀軍と戦う武将」としてだけ描かれているようには見えません。
目の前にいる敵と戦いながら、同時に自分がこれまで切り捨ててきたものとも向き合っているのです。
八津さんも共同通信社のインタビューで、本作の信長について、光秀だけでなく自らの過去とも戦う姿を描く意図があったことを説明しています。
そして信長の最期に置かれたのが、「是非もなし」という言葉でした。
この言葉を本作では、ただ「明智に包囲された以上、どうにもならない」という状況説明だけに閉じ込めていません。
信勝をはじめ、自分の過去と向き合ったうえで信長が発する言葉として配置することで、彼が歩いてきた人生そのものを受け止めるかのような余韻を生み出しています。
もちろん、「信長が人生のすべてを肯定した」と断定するのは作品を読み込みすぎでしょう。
ただ、脚本家自身が信長の過去を最期へ結びつける意図を語っていることを踏まえると、本作の「是非もなし」は信長の生き方を振り返る言葉としても響くよう構成されたと見ることができます。
私は、この描き方が第27回のいちばん印象深いところでした。
本能寺の変という大事件は、結果だけ見れば「信長が光秀に討たれた夜」です。
けれど「豊臣兄弟!」では、その夜を信長自身の物語の終着点として丁寧に描いたうえで、次の時代を秀吉と小一郎へ渡しています。
信長の物語が閉じる瞬間と、豊臣兄弟が自分たちの判断で動く時代の始まりが重なっている。
だからこそ、有名な歴史事件を知っている視聴者にとっても、本作ならではの本能寺になったのではないでしょうか。
本能寺の変のあと秀吉と小一郎はどうなる?第28回で中国大返しへ
本能寺の変は第27回で描かれますが、豊臣兄弟にとって本当の勝負は、その直後から始まります。
続く2026年7月19日(日)放送の第28回「急げ!秀吉」では、信長の死を知った人々が一斉に動き始めます。
ORICON NEWSが紹介した第28回の内容では、信長を討った光秀は、家臣の斎藤利三に小一郎を捕らえるよう指示します。
そのころ小一郎は京に潜伏していました。
小一郎が急がなければならなかったのは、自分が逃げ延びることだけではありません。
備中にいる秀吉へ本能寺の変を知らせ、長浜にいる家族にも危険を伝え、さらに畿内周辺の諸将が明智方へ流れないよう働きかけていきます。
一方の秀吉は、備中から京方面へ戻るために動き出します。
歴史上「中国大返し」と呼ばれる急速な帰還は、本能寺後の秀吉を象徴する出来事の一つですよね。
けれど「豊臣兄弟!」は、ここでも秀吉一人の英雄物語にはしません。
備中で大軍を動かす兄と、京で情報や人間関係を動かす弟。
秀吉が距離を縮めている間に、小一郎は人と人の間をつないでいる。
この二つを並行して描けることこそ、豊臣秀長を主人公に据えた大きな面白さだと私は思います。
本能寺の変以前、秀吉は基本的に信長の命令を受けて戦う家臣でした。
ところが信長が亡くなった瞬間、状況は一変します。
どこへ向かうのか。
誰と手を結ぶのか。
どの情報を信じるのか。
そして、光秀にどう向き合うのか。
誰かが正解を教えてくれる状況ではありません。
ここからの秀吉と小一郎は、自分たちの判断で次の秩序を作る側へ少しずつ移っていくことになります。
なぜ「豊臣兄弟!」の本能寺の変は重要?小一郎の役割が変わる転換点
「豊臣兄弟!」の本能寺の変を、小一郎を主人公とする物語として見ると、とても興味深いことに気づきます。
小一郎自身は、本能寺で信長を討った人物ではありません。
光秀の謀反を止めたわけでもありません。
それでも、本能寺の変によって人生の立ち位置を大きく変えられた人物なのです。
史実上の豊臣秀長も、本能寺の変後、秀吉が勢力を広げていく過程で重要な役割を担っていきます。
秀長研究では、山崎の戦いや賤ヶ岳の戦いへの従軍、その後の四国・九州方面での軍事行動、さらに秀吉政権下での調整役としての働きなどが取り上げられてきました。
つまり、本能寺より前と後では、小一郎に求められる「兄を支える」という仕事の大きさが違ってきます。
それまでは、信長という巨大な主君がいる世界の中で秀吉を支えていました。
しかし本能寺後、秀吉自身が天下の主導権を争う立場へ近づいていけば、その弟である小一郎が背負うものも大きくなります。
私は、ここが第27回を見るうえで最も面白い視点の一つだと感じています。
よく「本能寺の変によって信長の時代が終わり、秀吉の時代が始まった」とまとめられます。
でも、小一郎を主人公に置くなら、もう少し違う見方ができます。
本能寺の変とは、小一郎の「支える」という行為の規模が変わった事件だった。
一人の武将である兄を支えることから、やがて巨大な勢力を率いる兄を支えることへ。
兄の成功が大きくなればなるほど、小一郎が判断しなければならないことも増えていきます。
そして、そこにはもう一つの問いも生まれます。
兄を支えるとは、兄の言うことをすべて肯定することなのでしょうか。
権力が小さなうちは、兄弟で同じ方向へ走るだけでもよかったかもしれません。
しかし天下へ近づくほど、秀吉の判断は多くの家臣や大名、領民の人生まで左右するようになります。
そのとき小一郎には、秀吉を助けるだけでなく、ときには兄を落ち着かせたり、異なる意見を伝えたりする役割も求められていくはずです。
八津弘幸さんも、本能寺の変を経て小一郎と秀吉が少しずつ変化していく一方、二人の根底にあるものは大切にして描いていく趣旨を語っています。
だから私は、本能寺の変を「信長の物語の終わり」と「小一郎がより大きな役割を背負い始める瞬間」が重なる回として見ると、「豊臣兄弟!」という作品の芯がより分かりやすくなると思います。
しかも、その直前まで描かれていたのが信長と信勝という壊れてしまった兄弟関係でした。
一方では、弟を失った信長が過去と向き合いながら本能寺で最期を迎える。
もう一方では、秀吉と小一郎がこれから二人で新しい時代へ踏み込んでいく。
この対照は、とても鮮やかです。
そして豊臣兄弟が権力へ近づいたときにも、信長と信勝とは違う道を最後まで歩めるのか。
本能寺の炎は信長の物語を閉じながら、そんな新しい問いを秀吉と小一郎へ残したようにも感じられますね。
まとめ|「豊臣兄弟!」本能寺の変は第27回、次は中国大返しへ
大河ドラマ「豊臣兄弟!」で本能寺の変が描かれたのは、2026年7月12日(日)放送の第27回「本能寺の変」です。
第27回では、織田信澄が明智光秀に信長への積年の思いを明かす一方、備中で毛利攻めを進める秀吉は、小一郎に信長を連れてくる役目を託しました。
安土では徳川家康への接待をめぐって毒の事件が起こり、信長と光秀の関係も決定的に悪化していきます。
本作では、信澄と父・信勝をめぐる因縁、信長と光秀の関係、家康接待で起きた出来事、足利義昭に対する光秀の思いなど、複数の要素を重ねながら本能寺の変へ進みました。
そして本能寺では、信長が明智軍と戦うだけでなく、弟・信勝をはじめ自らの過去と向き合うような演出が盛り込まれ、「是非もなし」という言葉とともにその生涯を閉じます。
続く7月19日放送の第28回「急げ!秀吉」では、秀吉が中国大返しへ動き始め、小一郎も京から兄や家族へ情報を伝え、周囲の武将への働きかけを進めます。
本能寺の変は、信長の時代を終わらせただけの事件ではありません。
「豊臣兄弟!」という物語にとっては、秀吉と小一郎が信長に従う家臣から、自分たちの判断で次の時代を切り開く兄弟へ変わり始める転換点でした。
第27回を見返すときは、光秀がなぜ謀反へ向かったのか、信長がどんな最期を迎えたのかと同時に、小一郎の立つ場所が本能寺の前後でどう変わったのかにも注目してみてください。
信長の物語が炎の中で静かに閉じた直後、今度は秀吉と小一郎が走り始める。その流れを意識すると、第28回の中国大返しも、より深く味わえるのではないでしょうか。
よくある質問
「豊臣兄弟!」の本能寺の変はいつ放送された?
2026年7月12日(日)放送の第27回です。サブタイトルも「本能寺の変」で、本能寺に明智軍が押し寄せ、織田信長が最期を迎えるところまで描かれました。
「豊臣兄弟!」では信澄が本能寺の変の黒幕なの?
「史実で織田信澄が本能寺の変の黒幕だった」と描いているわけではありません。本作では、信澄を信長・信勝の兄弟関係から本能寺へつながる重要人物として配置したドラマ独自の構成が採られています。
史実上の本能寺の変の動機と、ドラマで描かれた物語は分けて受け取るのが大切ですね。
本能寺の変の次の回は何話?中国大返しはいつ始まる?
次は2026年7月19日(日)放送の第28回「急げ!秀吉」です。本能寺の変を知った秀吉が中国大返しへ向けて動き始める一方、小一郎も京で情報伝達や周囲への働きかけを進めていきます。
ライオポン(ドラマ命の専業主婦ライター)


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